2018年07月31日

地域に開かれた憩いの空間 〜 NRE新川崎弥生テラスの「地域交流室」

先日、今年2月に竣工した「NRE新川崎弥生テラス」に伺ってきました。

NRE新川崎弥生テラスは、介護付き有料老人ホーム、ケアプランセンター、看護小規模多機能型居宅介護事業所という3つの介護サービス事業所がテナントとして入る建物で、私たちは建物内部の設計、外観デザインの計画、屋上・ルーフバルコニーの緑化計画に携わりました。
様々な世代が共存しながら周辺地域と共に成長するまちを目指して開発されたコトニアガーデン新川崎の一角にあり、地区内にはコミュニティガーデンを中心に、店舗、クリニック、共同住宅、保育園、介護サービス事業所が並んでいます。

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NRE新川崎弥生テラスは、老人ホームに入居される方々が「施設」にではなく、これまで生活してきた「住まい」と同じように「まち」の中で暮らすことをコンセプトに運営されています。
1階にはまちとつながる「地域交流室」がコミュニティガーデンに面して配置され、入居者やそのご家族に限らず、地域の方々が自由に出入りして利用できるように開放されています。
運営者のお話による普段の地域交流室の様子は、お隣の保育園にお子さんを迎えにきた保護者の方々が立ち寄っておしゃべりしたり、学校が終わった後の子どもたちが集まってゲームをして遊んでいたり、ランチタイムには地区内の店舗やクリニックのスタッフたちがお弁当を片手に休憩に来たりなど、様々なかたちで地域の方々に利用される居心地の良い空間になっているようです。
地域のお祭りと一緒に行われるイベントなど、様々なイベントが開催されていますので、またその様子もお伝えしたいと思います。

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(okamoto)
posted by gkk-tokyoスタッフ at 10:34| Comment(0) | 建築設計・計画部門 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月17日

木の建築賞受賞式

2015年竣工の兵庫県香美町立村岡小学校・村岡幼稚園が、第13回「木の建築賞」(主催:NPO木の建築フォラム)の「木の建築大賞」に選ばれ、6月3日に受賞式がありました。
全国を4ブロックに分け、各ブロックでは4年に一度の賞です。
「建築」・「活動」を対象とし、「建築」では建築デザインや空間構成、環境に対する考え方、それを支える技術や、建築の社会性など広い視点に立つ賞であり、この度の受賞は設計者のみならず、こうした取組を目指した町やこれを支援した木材コーディネーター、竣工後に運用や維持管理に携わった教育現場の方々全体を評価して頂いたものであると感じます。
本プロジェクトは地域材を用い、ふるさと教育の場としての「木の学校」を、全面建替えではなく、RC造既存棟の大規模改修と改築の木造棟の組み合わせで実現することを目標とし、木造棟のみならず、RC造既存棟も性能向上と積極的な木質化に取り組みました。

写真1:ランチルーム.jpg

昼休みには全校児童と先生が一緒に食事を楽しむ木造棟のランチルーム。素材には地元の野菜や魚が用いられ、メニューの解説や食材のクイズもあり、楽しみ・味わいながら地域の食の豊かさを学ぶ、ふるさと教育の場ともなっています。

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木質化に取組んだ既存改修の普通教室棟の木材も、落ち着いた表情となりました。

写真3:廊下.jpg

廊下と教室の間には児童のスケールの庇下のような場を設け、ベンチや小さな溜まりを設けています。各教室のサインは児童が製作。

写真4:南側.jpg

南側から見た校舎。既存樹を残した中庭を囲み、奥がRC造既存改修棟(普通教室棟・体育館)、手前が木造改築棟(ランチルーム・特別教室・幼稚園)。

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北側の校庭から見たRC造既存改修棟。昇降口廻りなど庇下の外壁も木質化しました。

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授賞式は東大農学部の弥生講堂で行われ、建築・活動合わせ11の取組が受賞しました。

(IMAI)
posted by gkk-tokyoスタッフ at 14:29| Comment(0) | 建築設計・計画部門 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月19日

宮崎の木の家

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今から少し前、宮崎市街の中心部に残る住宅地の一角に、小さな木の家を設計しました。
構造材は宮崎のスギと、床は都城で加工したヒノキ、内外壁には都城のシラスと、
地域の素材を用いています。ちょうど一年前の三月に完成しました。

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宮崎市の中心市街地も空洞化が見られ、古い屋敷が並んでいた一角の裏通りは
裏庭から転じた月極駐車場が多く並び、まとまった敷地はマンションになっています。
この敷地も築百年を超える古い主屋の裏の月極駐車場で、場所柄、低密度な利用は
勿体ない気もしましたが、高齢化しても暮らしやすいコンパクトな平屋としました。

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元来、台風の多い地域であり、雨が多く、日差しも強いので、高さを抑え、
軒の深いシンプルな切妻とし、断熱、通風、夜間排熱に留意しました。
1年を経て、お施主さんから夏は涼しく、冬はこれまでになく暖かいとの声が聴け、
ほっと一息。

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通りの向かいのお宅には古くから残る大きな木々があるので、
それと合わせ行き来する人が楽しめるようにと、ほんの僅かな前庭には
花や紅葉、新緑、香りなど季節の変化の楽しめる木を数本植えました。

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高い塀は設けず、大らかな格子で目隠しをし、通りの様子を楽しめるように
しています。格子の内側はゆったりとした木製デッキのスロープです。

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一本裏で車の通りが少ないせいか、辺りは猫の天国です。
この冬、訪ねてみると、板塀の上は、シンボル・ツリーならぬ
日向ぼっこの白いシンボル・キャットが鎮座していました。

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(IMAI)
posted by gkk-tokyoスタッフ at 17:08| Comment(0) | 建築設計・計画部門 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月18日

常陸地方5番目の顔

見晴らしが非常に良く、海や周囲の山々を一望できる新しい建物が完成しました。

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外壁は地域の素材である大谷石のような風合いのタイルと輪郭が引き締まって見えるグレータイルの2色で明るさと落ち着きのある表情としました。複数の住棟で構成されたときの将来を考慮して水平方向に分節し、形態の連続性に配慮しています。

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建物の足元は住民に親しまれるよう、共有スペースを外部まで延長したり、歩行者の視覚にも配慮して緑で修景を行っています。学校の隣接する北側は素材や色の違いで陰影をつけ単調な表情とならないように色の計画を行っています。

(mu)
posted by gkk-tokyoスタッフ at 14:20| Comment(0) | 建築設計・計画部門 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月09日

...2ヶ月後

「木の学校」村岡小学校の特別教室棟の建て方工事が完了しました。

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2mの積雪に耐える頑丈な架構は、骨組みだけの状態でも雨や風にはビクともしません。
下は天井の最も高いランチルーム。八寸角の大きな柱が腕を広げて屋根を支えています。

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中庭側のテラスを真っ直ぐ見た光景。
何本もの柱が並ぶだけで迫力のある風景になります。
来年の春には中庭でも生徒が走り回ることのできる場所になっています。

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(mu)
posted by gkk-tokyoスタッフ at 21:42| Comment(0) | 建築設計・計画部門 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする