2015年03月19日

宮崎の木の家

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今から少し前、宮崎市街の中心部に残る住宅地の一角に、小さな木の家を設計しました。
構造材は宮崎のスギと、床は都城で加工したヒノキ、内外壁には都城のシラスと、
地域の素材を用いています。ちょうど一年前の三月に完成しました。

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宮崎市の中心市街地も空洞化が見られ、古い屋敷が並んでいた一角の裏通りは
裏庭から転じた月極駐車場が多く並び、まとまった敷地はマンションになっています。
この敷地も築百年を超える古い主屋の裏の月極駐車場で、場所柄、低密度な利用は
勿体ない気もしましたが、高齢化しても暮らしやすいコンパクトな平屋としました。

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元来、台風の多い地域であり、雨が多く、日差しも強いので、高さを抑え、
軒の深いシンプルな切妻とし、断熱、通風、夜間排熱に留意しました。
1年を経て、お施主さんから夏は涼しく、冬はこれまでになく暖かいとの声が聴け、
ほっと一息。

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通りの向かいのお宅には古くから残る大きな木々があるので、
それと合わせ行き来する人が楽しめるようにと、ほんの僅かな前庭には
花や紅葉、新緑、香りなど季節の変化の楽しめる木を数本植えました。

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高い塀は設けず、大らかな格子で目隠しをし、通りの様子を楽しめるように
しています。格子の内側はゆったりとした木製デッキのスロープです。

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一本裏で車の通りが少ないせいか、辺りは猫の天国です。
この冬、訪ねてみると、板塀の上は、シンボル・ツリーならぬ
日向ぼっこの白いシンボル・キャットが鎮座していました。

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(IMAI)
posted by gkk-tokyoスタッフ at 17:08| Comment(0) | 建築設計・計画部門 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月18日

常陸地方5番目の顔

見晴らしが非常に良く、海や周囲の山々を一望できる新しい建物が完成しました。

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外壁は地域の素材である大谷石のような風合いのタイルと輪郭が引き締まって見えるグレータイルの2色で明るさと落ち着きのある表情としました。複数の住棟で構成されたときの将来を考慮して水平方向に分節し、形態の連続性に配慮しています。

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建物の足元は住民に親しまれるよう、共有スペースを外部まで延長したり、歩行者の視覚にも配慮して緑で修景を行っています。学校の隣接する北側は素材や色の違いで陰影をつけ単調な表情とならないように色の計画を行っています。

(mu)
posted by gkk-tokyoスタッフ at 14:20| Comment(0) | 建築設計・計画部門 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月09日

...2ヶ月後

「木の学校」村岡小学校の特別教室棟の建て方工事が完了しました。

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2mの積雪に耐える頑丈な架構は、骨組みだけの状態でも雨や風にはビクともしません。
下は天井の最も高いランチルーム。八寸角の大きな柱が腕を広げて屋根を支えています。

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中庭側のテラスを真っ直ぐ見た光景。
何本もの柱が並ぶだけで迫力のある風景になります。
来年の春には中庭でも生徒が走り回ることのできる場所になっています。

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(mu)
posted by gkk-tokyoスタッフ at 21:42| Comment(0) | 建築設計・計画部門 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2期工事始まりました。


1.地鎮祭
村岡小学校特別教室棟・村岡幼稚園棟改築工事の安全を祈願して、地鎮祭が行われました。
右奥が昨年度改修した管理教室棟、手前が2期工事の体育館と新しく建つ木造棟の敷地です。

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2.製材所視察
木造棟の木材を豊岡の製材所で製材しています。
写真は原木を挽く様子。オペレーターが台車を動かして丸太をノコに押し当て挽いていきます。

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原木から切り出された芯持ち材と芯去り材。
1本の原木からいかに多くの製品になる材を切り出せるかが重要です。

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3.森林組合
製材、乾燥まで済んだ木材が地元の森林組合に保管されています。
こちらの森林組合には必要な大きさの原木を安く調達できるよう、山から木を切り出す所からプロジェクトに協力して頂いています。

建て方工事までもうしばらくです。

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組合の建物の壁には薪の山。冬支度は着々と進んでいます。

(mu)
posted by gkk-tokyoスタッフ at 21:31| Comment(0) | 建築設計・計画部門 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月15日

ウッディアリーナ朽木 その2

地域でつくったスギのアーチ

ウッディアリーナ朽木は、高島市朽木の中学生たちがかつて
手入れをしてきた学校林のスギと市有林のスギの天然乾燥材を用い、
地元の製材所と伝統的な技術に通じた地元大工の参加を前提に、
なるべく伝統的な構法を活用し、更に学校関係者のみならず
保護者、地域住民、林業など幅広い地元関係者と会議を重ね
設計を進めることが求められた、文字通り地域の材と人の手で作られた
小・中学校共同利用の地域体育館です。

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中学校校門から見たウッディアリーナ。
奥が中学校で、手前は道を挟んだ小学校にわたるブリッジとギャラリーです。
アーチ屋根のメインアリーナ前にサブアリーナがあります。

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材の伐採の開始時には「黎明の集い」という式典が開かれ、
児童・生徒・保護者らが参加しました。
生徒たちは林業関係者の伐採や枝打ちの実演を見学し、
伐採したスギの皮を剥ぐ作業などを体験し、
材がどのように育てられたかを学んでいました。

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伐採した材は山で葉枯らしの後、地元の製材所に運ばれ、
製材され桟積み乾燥されました。
伐採以後も、製材や建設の主な段階ごとに児童・生徒らのための
見学会が開かれました。

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乾燥し部材の寸法に合わせ製材された材が、木工事を担当する工務店に渡され、
そこで部材の細かい加工がなされます。

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加工場でアーチの構造体を半分ずつ、組み合せて、
スギの部材同士は樫の木のダボでつなぎ、それを鋼棒で締めて、
38個の半分のアーチがつくられました。

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現場でアーチを左右半分ずつ吊り込み、キーストンにあたる部材で結び、
重さを掛けて馴染ませたのち、19列のアーチをつないでゆきます。
積雪時に大きな力の掛かるアーチの橋脚にあたる1階部分は鉄筋コンクリートで、
高い精度でつくられています。

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アーチの材料の製材に合わせて沢山とれる板は、体育館のインテリアに用いました。
人がぶつかる可能性の高い1階の壁は柔らかいスギを用いているので、
全部スギで出来ているようにも見えます。
床に映るアーチ外の風景が、水面に映る風景のようでもあります。

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大きな橋のように掛かる屋根。錦帯橋よりはずいぶん幅が広い橋です。
完成から3年が過ぎ、地域の風景に溶け込み、大切に使われています。
地域の材と地域の人の手でつくられた文字通り地域の体育館です。

多くの関係者・技術者の協力で作られた体育館ですが、出発点となる
地域の人々の熱意がなくては生まれなかった建築だと感じます。

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早春の錦帯橋、何度訪ねても見事な眺めです。
広島在住の折にはしばしば訪ねました。

(IMAI)
posted by gkk-tokyoスタッフ at 23:24| Comment(0) | 建築設計・計画部門 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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