2014年12月09日

2期工事始まりました。


1.地鎮祭
村岡小学校特別教室棟・村岡幼稚園棟改築工事の安全を祈願して、地鎮祭が行われました。
右奥が昨年度改修した管理教室棟、手前が2期工事の体育館と新しく建つ木造棟の敷地です。

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2.製材所視察
木造棟の木材を豊岡の製材所で製材しています。
写真は原木を挽く様子。オペレーターが台車を動かして丸太をノコに押し当て挽いていきます。

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原木から切り出された芯持ち材と芯去り材。
1本の原木からいかに多くの製品になる材を切り出せるかが重要です。

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3.森林組合
製材、乾燥まで済んだ木材が地元の森林組合に保管されています。
こちらの森林組合には必要な大きさの原木を安く調達できるよう、山から木を切り出す所からプロジェクトに協力して頂いています。

建て方工事までもうしばらくです。

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組合の建物の壁には薪の山。冬支度は着々と進んでいます。

(mu)
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2014年07月15日

ウッディアリーナ朽木 その2

地域でつくったスギのアーチ

ウッディアリーナ朽木は、高島市朽木の中学生たちがかつて
手入れをしてきた学校林のスギと市有林のスギの天然乾燥材を用い、
地元の製材所と伝統的な技術に通じた地元大工の参加を前提に、
なるべく伝統的な構法を活用し、更に学校関係者のみならず
保護者、地域住民、林業など幅広い地元関係者と会議を重ね
設計を進めることが求められた、文字通り地域の材と人の手で作られた
小・中学校共同利用の地域体育館です。

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中学校校門から見たウッディアリーナ。
奥が中学校で、手前は道を挟んだ小学校にわたるブリッジとギャラリーです。
アーチ屋根のメインアリーナ前にサブアリーナがあります。

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材の伐採の開始時には「黎明の集い」という式典が開かれ、
児童・生徒・保護者らが参加しました。
生徒たちは林業関係者の伐採や枝打ちの実演を見学し、
伐採したスギの皮を剥ぐ作業などを体験し、
材がどのように育てられたかを学んでいました。

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伐採した材は山で葉枯らしの後、地元の製材所に運ばれ、
製材され桟積み乾燥されました。
伐採以後も、製材や建設の主な段階ごとに児童・生徒らのための
見学会が開かれました。

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乾燥し部材の寸法に合わせ製材された材が、木工事を担当する工務店に渡され、
そこで部材の細かい加工がなされます。

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加工場でアーチの構造体を半分ずつ、組み合せて、
スギの部材同士は樫の木のダボでつなぎ、それを鋼棒で締めて、
38個の半分のアーチがつくられました。

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現場でアーチを左右半分ずつ吊り込み、キーストンにあたる部材で結び、
重さを掛けて馴染ませたのち、19列のアーチをつないでゆきます。
積雪時に大きな力の掛かるアーチの橋脚にあたる1階部分は鉄筋コンクリートで、
高い精度でつくられています。

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アーチの材料の製材に合わせて沢山とれる板は、体育館のインテリアに用いました。
人がぶつかる可能性の高い1階の壁は柔らかいスギを用いているので、
全部スギで出来ているようにも見えます。
床に映るアーチ外の風景が、水面に映る風景のようでもあります。

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大きな橋のように掛かる屋根。錦帯橋よりはずいぶん幅が広い橋です。
完成から3年が過ぎ、地域の風景に溶け込み、大切に使われています。
地域の材と地域の人の手でつくられた文字通り地域の体育館です。

多くの関係者・技術者の協力で作られた体育館ですが、出発点となる
地域の人々の熱意がなくては生まれなかった建築だと感じます。

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早春の錦帯橋、何度訪ねても見事な眺めです。
広島在住の折にはしばしば訪ねました。

(IMAI)
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2014年06月04日

ウッディアリーナ朽木 その1

木の建築賞・ハイブリッド建築賞受賞

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3年前の3月に竣工した滋賀県高島市立朽木東小学校・朽木中学校の
屋内運動場「ウッディアリーナ朽木」が、NPO木の建築フォラムの
第9回木の建築賞・中国木材ハイブリッド建築賞を受賞し、
5月31日東京大学農学部弥生講堂一条ホールで表彰式が開かれました。

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会場となった農学部は都心とは思えない緑に恵まれ、
木陰の気持ち良いキャンパスです。

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東京の私たちと滋賀県彦根市の水原建築設計事務所が共同で取り組んだ
スギのアーチ屋根の体育館です。
構造は山辺構造設計事務所(東京)、架構や施工については
日本伝統建築技術保存会の西澤会長(彦根)にご助言を頂くなど
東京・滋賀の混成チームで取り組んだプロジェクトです。

表彰式ではプロジェクトの紹介の機会を頂きましたが、
木の建築賞は全国4ブロック巡回で、実質4年に一度の賞ということもあり、
このウッディアリーナ朽木も設計したのは5年前と、
記憶を呼び起こしながらの説明になりました。

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学校や市関係者のみならず、PTA、地域住民も含む建設委員会の方々と
長時間の議論を重ねながら設計を進めた体育館は、昨冬に現地審査で再訪した折にも、
大切にされているなと感じ、良い経験をさせて頂いたと改めて思いました。
次回、またご紹介したいと思います。

表彰式に続き、公開フォラム「これからの木の学校建築」が開かれ、
木造校舎の防耐火性能向上の動向、熊本アートポリスでの事例、
木造校舎のJISの改正など、興味深い話題が紹介されました。

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(IMAI)
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2014年05月27日

「建築家 大高正人の仕事」が出版されました。

少し前になりますが、本年2月にエクスナレジより「建築家 大高正人の仕事」が出版されました。
ずっしりと迫力のある本ですが、税抜2,800円と手に取りやすい価格となっています。

建築家 大高正人の仕事 - エクスナレッジ
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大高正人は、槇文彦と共にメタボリズム・グループの中核的存在として「群造形」論を発表し、
広島基町高層住宅、坂出市人工土地、千葉県文化会館、横浜みなとみらい21、
晩年は生まれ故郷である福島県三春町のまちづくりに携わるなど、
日本の建築、都市、農村のあり方を探求し続けた建築家です。
弊社は大高事務所第1期生の藤本・増山・下山によって開設され、
大高先生の“作法”を原点として、これまでの道のりを歩んでまいりました。
大高先生は2010年8月に86歳の生涯を閉じられ、
その業績と思想を後世に伝えようと編集委員会が結成されました。

先月の25日に、建築家会館で開かれた出版記念シンポジウムに参加してきました。
建築家大正人が遺したもの 今、混迷の時代にあってその意味を問う

「建築のあり様は、都市のあり様と切り離して考えることは出来ない」
「建築は人間を幸せにするためにある」

この本をきっかけに、大高先生の遺した仕事をよく咀嚼し、
これからの仕事に活かす方法を考えていきたいと思います。
読後の感想や、建築・都市デザインの仕事を訪ねて感じたことなどを、
また改めてご報告できれば幸いです。

(inoue)
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2014年05月19日

再訪 生目台団地・宮崎

春の初め、宮崎を訪ねた折、30年程前に当社が設計した
県営・市営の生目台団地に足を延ばしました。
市内西郊の丘陵に開発された生目台は、今では街路樹や宅地の緑も成長し、
落ち着いた佇まいの住宅地となっています。

地区センターの駐車場に車を置き、最初に建設された生目台東団地から歩き始めました。
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木目を残す杉型枠を用いた階段室型の住棟は、
大きく育った緑と調和し、鄙びた表情を湛えています。
木造真壁造の集会所は子供たちが縁側や前庭で遊んでおり、民家の風情です。
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センターに隣接する市営住宅団地は、
常緑の灌木が綺麗に刈り込まれ、広がりを感じます。
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駐車場は住棟間に交互に集約し、歩車を分離していています。
広場に面したこちらの集会所は鉄筋コンクリート造の骨組みの中に木造で作られています。
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車で廻るつもりが、生目台公園からの眺めに惹かれ、
公園を横切りそのまま、生目台西団地、北団地へと足を進めてしまいました。
歩車を分離した団地は公園のように歩けます。
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開発時期の異なるブロックごとに、表情の変化を生むため、
デザインの方針、共用部の作り方も変え、
西団地では芝の広がるオープンな表情、北団地は屋根の連なりが特徴的です。
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陽ざしが強く、台風も多い高温多雨の気候は、建物にも厳しい環境で、経年劣化が気になります。
歩きながら感じたのは維持管理の良さとその大切さです。
特に植栽の管理は素晴らしく、簡素な仕上げながら、
とても上質な屋外空間に育てられていることに感銘を受けました。
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結局、アップダウンも苦にせず、1時間以上も歩き通してしまいました。
「その後」を確認することは大切だと改めて感じます。
恐ろしくもあるのですが。

(IMAI)    
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