2014年05月27日

「建築家 大高正人の仕事」が出版されました。

少し前になりますが、本年2月にエクスナレジより「建築家 大高正人の仕事」が出版されました。
ずっしりと迫力のある本ですが、税抜2,800円と手に取りやすい価格となっています。

建築家 大高正人の仕事 - エクスナレッジ
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大高正人は、槇文彦と共にメタボリズム・グループの中核的存在として「群造形」論を発表し、
広島基町高層住宅、坂出市人工土地、千葉県文化会館、横浜みなとみらい21、
晩年は生まれ故郷である福島県三春町のまちづくりに携わるなど、
日本の建築、都市、農村のあり方を探求し続けた建築家です。
弊社は大高事務所第1期生の藤本・増山・下山によって開設され、
大高先生の“作法”を原点として、これまでの道のりを歩んでまいりました。
大高先生は2010年8月に86歳の生涯を閉じられ、
その業績と思想を後世に伝えようと編集委員会が結成されました。

先月の25日に、建築家会館で開かれた出版記念シンポジウムに参加してきました。
建築家大正人が遺したもの 今、混迷の時代にあってその意味を問う

「建築のあり様は、都市のあり様と切り離して考えることは出来ない」
「建築は人間を幸せにするためにある」

この本をきっかけに、大高先生の遺した仕事をよく咀嚼し、
これからの仕事に活かす方法を考えていきたいと思います。
読後の感想や、建築・都市デザインの仕事を訪ねて感じたことなどを、
また改めてご報告できれば幸いです。

(inoue)
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2014年05月19日

再訪 生目台団地・宮崎

春の初め、宮崎を訪ねた折、30年程前に当社が設計した
県営・市営の生目台団地に足を延ばしました。
市内西郊の丘陵に開発された生目台は、今では街路樹や宅地の緑も成長し、
落ち着いた佇まいの住宅地となっています。

地区センターの駐車場に車を置き、最初に建設された生目台東団地から歩き始めました。
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木目を残す杉型枠を用いた階段室型の住棟は、
大きく育った緑と調和し、鄙びた表情を湛えています。
木造真壁造の集会所は子供たちが縁側や前庭で遊んでおり、民家の風情です。
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センターに隣接する市営住宅団地は、
常緑の灌木が綺麗に刈り込まれ、広がりを感じます。
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駐車場は住棟間に交互に集約し、歩車を分離していています。
広場に面したこちらの集会所は鉄筋コンクリート造の骨組みの中に木造で作られています。
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車で廻るつもりが、生目台公園からの眺めに惹かれ、
公園を横切りそのまま、生目台西団地、北団地へと足を進めてしまいました。
歩車を分離した団地は公園のように歩けます。
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開発時期の異なるブロックごとに、表情の変化を生むため、
デザインの方針、共用部の作り方も変え、
西団地では芝の広がるオープンな表情、北団地は屋根の連なりが特徴的です。
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陽ざしが強く、台風も多い高温多雨の気候は、建物にも厳しい環境で、経年劣化が気になります。
歩きながら感じたのは維持管理の良さとその大切さです。
特に植栽の管理は素晴らしく、簡素な仕上げながら、
とても上質な屋外空間に育てられていることに感銘を受けました。
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結局、アップダウンも苦にせず、1時間以上も歩き通してしまいました。
「その後」を確認することは大切だと改めて感じます。
恐ろしくもあるのですが。

(IMAI)    
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2014年05月14日

幕張ベイタウン グリーナ

幕張ベイタウン グリーナが3月に竣工しました。

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1995年の街開きから約20年。
幕張ベイタウンの高層街区では最後のプロジェクトとなりました。
ベイタウンの街並みが持つ都市性と、三方が公園と緑地に囲まれ、
海と川を望める郊外的な自然景観の二面性のある街区です。
隣接する高齢者複合施設との複合開発プロジェクトで、
こちらの施設はクリニックモール、ドラッグストア、調剤薬局、
高齢者向け賃貸住宅で構成されています。

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4棟のマンション棟、共用棟、駐車場棟等が築山のある中庭を囲む配置構成で、
各棟の色彩はモノトーン基調としています。
隣接する中層街区の建物高さの揃った街並みとの連続性と、
川に面した高層街区側の変化のあるスカイラインのハイ&ローのボリュームです。
植栽の成長と彩の変化が楽しみです。

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(MATSUI)
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2014年05月11日

管理教室棟改修工事完成しました。


兵庫県の香美町にある村岡小学校の改修工事が無事終わりました。
築40年のRC校舎の耐震補強と内外装の木質化を行っています。

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豊富な町内産材を壁や天井、廊下と教室の間に挿入したデンに使用。
子供たちが日常過ごしながら、木を身近に感じる場所を作りました。

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外装にも地元のヒノキを用いた木の回廊を設置し、新しい校舎が地域の風景に馴染む形を目指しました。
中庭の向側に建つ木造校舎は来年完成の予定なので、随時更新していきます。(murayama)


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2014年04月28日

杜のアレイ(横丁)〜ハナミズキの家〜 その2

「ふるさとの森を感じられる家」
ひろしま住まいづくりコンクール2013・新築部門最優秀賞受賞


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前回ご紹介した「杜のアレイ(横丁)〜ハナミズキの家〜」の第2回です。
ハナミズキは住み手ご一家のシンボルツリーで、庭とアプローチに植えられています。

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1階は一体的な内部空間とデッキを介した庭や神社の景との連続性による開放的な空間の演出、
2階は行き止まりをつくらず回遊性をもった間取りとした点がポイントです。
必要なときは建具で仕切り、コンパクトな空間を最大限に使う工夫をしています。

外部空間は、アプローチや庭を隣合わせ、仕上げや植栽を互いに調和させることで、
空間に広がりを生み、街への表情をまとまりのあるものとし、
また植栽は互いに借景することと、プライバシーの確保を意図した計画としています。

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柱・梁には同じ県内の廿日市市玖島のスギ、
天井、床、壁にはそれぞれ国産のスギ、ヒノキ、白洲漆喰を用いています。
屋根はお隣、島根県の石州瓦。
外壁も白洲を原料とした仕上げです。
造り付けの家具にはアクセントになる部分にご家族の故郷、
北海道のハルニレをあしらっています。
身近に「ふるさとの森を感じられる家」になればと考えました。
また古い石垣はそのまま活かし、この場所の記憶を残すようにしています。

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(OKAMOTO)
posted by gkk-tokyoスタッフ at 10:37| Comment(0) | 建築設計・計画部門 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする